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化学熱傷

概要

皮膚や目が、酸や塩基(アルカリ性)などの刺激物に接触した時に、化学熱傷が起こります。

皮膚に接触した化学物質は、皮膚や体内で反応を引き起こす可能性があります。化学物質を飲み込んだ場合、化学熱傷は、内臓に影響を及ぼす可能性があります。

化学物質を飲み込んだ場合は、即座に切り傷や火傷がないか口の中を調べてください。地元の毒物管理センターに電話して援助を求めるか、最寄りの救急施設に行ってください。毒物管理専門家によって指示がない限り、何も経口摂取させてはいけません。患者が無意識である場合は、119番に電話してください。

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原因

原因

ほとんどの化学薬品による熱傷は、酸あるいは塩基との接触によって引き起こされます。強酸は、重度の熱傷を引き起こす可能性があります。酸および塩基によって引き起こされる化学品による熱傷はまた苛性熱傷として知られています。化学物質による熱傷は、学校、仕事、家庭、あるいは化学物質を取り扱う場所であればどこでも起こる可能性があります。化学熱傷を引き起こす最も一般的な製品としては、以下がありますが、これらに限定されるものではありません。

  • カーバッテリー酸
  • 清掃用製品
  • 漂白剤
  • アンモニア
  • 義歯洗浄剤
  • 歯のホワイトニング製品
  • プールの塩素化製品

リスク

リスク

幼児、高齢者、および身障者は、化学物質を適切に取り扱うことができないので、化学熱傷のリスクが高くなります。仕事や学校で化学薬品を使用していた場合に起こった化学熱傷は、事故かあるいは適切な安全手順に従っていなかったために起こったかもしれません。移動能力が低下している人が、援助や指導なしに、酸または他の化学物質を処理している場合は、化学熱傷のリスクが高くなる可能性があります。

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症状

症状

化学熱傷の症状は、どのように熱傷を受けたかによって異なる場合があります。化学物質を飲み込んだことにより起こった熱傷は、皮膚上で発生する熱傷とは、治療法が異なります。化学熱傷の症状は、以下に挙げた要因のいくつかに依存している可能性があります。

  • 化学薬品との接触時間の長さ
  • 化学物質を吸飲したのか、あるいは飲み込んだのか
  • 化学物質との接触中、皮膚は無傷であったか(傷口が開いている切り傷や傷が無かったか)
  • 化学物質との接触の位置
  • 化学物質の使用量
  • 化学物質の濃度
  • 化学物質の強度
  • 化学物質は、ガスであったか、液体であったか、それとも固体であったか

化学物質がアルカリ性で、それを飲み込んでしまった場合は、胃の内側に熱傷を引き起し、他の化学熱傷とは異なる症状が起こる可能性があります。一般的に、化学熱傷に関する一般的な症状には、以下のものがあります:

  • 皮膚が黒くなっているか、あるいは壊死している(主に、酸による化学熱傷に見られる)
  • 患部に炎症、赤み、またはほてりがある
  • 患部にしびれや痛みがある
  • 化学物質が眼に接触した場合は、失明あるいは視力の変化

化学物質を飲み込んだ場合は、以下の症状のいくつかが発生する可能性があります。

  • 不整脈
  • 頭痛
  • 低血圧
  • 心停止(心臓発作)
  • 息切れや咳
  • 発作
  • 脱力感あるいはめまい感
  • 筋肉のけいれん

診断および分類

診断および分類

医師は損傷の程度と、熱傷自体の深さに応じて熱傷を分類します。熱傷分類の深さは近年変更されました。皮膚の最上層(表皮)の損傷は、表面的な熱傷(以前は第1度熱傷と呼んでいた)と呼ばれています。皮膚の第二層(真皮)の損傷は、中間層熱傷あるいは真皮損傷(以前は第2度熱傷と呼んでいた)と呼ばれており、皮膚の第三層(皮下組織)の損傷は、全層熱傷(以前は第3度熱傷と呼んでいた)と呼ばれています。

医師は、いくつかの要因に基づいて熱傷を診断します。これらには次のものがあります:

  • 患部における痛みのレベル
  • 患部における被害の度合い
  • 熱傷の深さ
  • 感染の可能性の兆候
  • 現在の腫れの度合い
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治療

治療

可能な場合は、化学熱傷には応急処置を直ちに行うべきです。これには、熱傷を引き起こした化学物質を除去し、10分〜20分間、流水で肌をすすぐことが含まれます。熱傷が目に発生した場合は、救急医療を求める前に、少なくとも20分間続けて目をすすいでください。

化学物質によって汚染された衣服や装身具を、すべて外しておいてください。可能であれば、熱傷を受けた箇所を、乾いた滅菌包帯または清潔な布で緩く包んでください。熱傷が表面的である場合は、市販の鎮痛剤を服用してください。熱傷がより重篤である場合は、最寄りの緊急施設に向かってください。

患者がショックや浅い呼吸の兆候を呈している場合、やけどが7.5センチメートルよりも大きい場合、目、手、足、鼠径部、臀部または膝のような主要な関節上で発生している場合、あるいは痛みが市販の鎮痛剤でコントロールできない場合は、すぐに緊急医療施設に向かってください。

症状の重篤度に応じて、医師は、以下からなる熱傷治療を施します:抗生物質治療、かゆみ止め薬、壊死組織除去術(汚れや壊死組織をクリーニングまたは除く)、皮膚移植(体の別の部分から熱傷箇所に健康な皮膚を移植し、治癒を改善させる)、熱傷専用包帯、および静脈内輸液。

医師は、熱傷の重篤度に応じて、入院または外来で患者の熱傷創の管理計画を勧めてくれます。

重篤な熱傷

熱傷のためのリハビリテーションプログラムは、次の治療のいくつかを提供することにより、重篤な熱傷を負った患者を治療します。

  • 皮膚の交換
  • 疼痛処理
  • 美容整形
  • 作業療法(タスクを変更し、それに適応することを学ばせる療法)
  • カウンセリング
  • 患者の啓蒙
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長期

長期

化学熱傷の損傷の予後は、以下の2つの要因に影響されます:からだの何パーセントが熱傷を受けたか、および熱傷被害者の年齢。重篤な化学熱傷の損傷では、医師は患者が専門の熱傷センターで治療を受けることを勧告するかもしれません。正しい治療とリハビリテーションプログラムを受けることにより、 一般的に患者は十分回復の見込みがあります。

予後は、化学熱傷の全体の重篤度に依存します。重篤な化学熱傷を受けた人は、外観の損傷、運動能力の喪失、四肢の喪失、感染症、瘢痕、筋肉や組織の損傷、うつ病、フラッシュバックや悪夢に苦しんでいる可能性があります。

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予防

予防

職場で、自宅で、また化学物質が使用されるどこか他の場所でも、安全な行動や安全対策を実施することによって、化学火傷を防ぐことができます。これらの行動や注意事項は、次の通りです。

  • 化学物質は、子供の手の届かないところに置く。
  • 化学薬品は、使用後は、適切かつ安全に保管する。
  • 化学薬品は、換気の良い場所で使用する。
  • 化学物質は、警告ラベルの付いた元の容器に入れておく。
  • 化学物質の使用を回避する。
  • 化学物質を他の化学物質と混合することは避ける。
  • 保護容器に入った化学物質しか買わない。
  • 化学物質は、食べ物や飲み物から離れたところに置く。
  • 化学薬品を使用する際に、防護服や衣類を身に着ける。
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