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敗血症性ショック

概要

敗血症性ショックは、感染症の合併症として発生するものであり、毒素が全身炎症反応を引き起こします。多くの場合、高齢者や免疫系が弱体化した人に発生します。

敗血症に起因する炎症が小さな血餅を形成させ、重要臓器へ運ばれる酸素や栄養素を遮断し、その結果として、臓器不全が起こり、重篤な敗血症性ショックが発生すると考えられています。これは、血圧低下をもたらし、死に至ることがあります。実際に、敗血症性ショックは、米国での集中治療室における最も一般的な死因となっています(Fitchら、2002年)。

医師は、敗血症の段階を3段階に分けています:

  • 敗血症(感染症が血流に入り、身体全体に炎症を起こしている状態)
  • 重篤な敗血症(感染が、脳または腎臓への血流を妨害し、臓器不全が発生した状態) 血餅が、腕、脚、手指、足指に壊疽(組織の死)を引き起こします。
  • 敗血症性ショック(血圧が顕著に低下する) これは、呼吸器、心臓、または臓器不全や死につながることがあります。
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症状

症状

最近手術を受けて、自宅に帰ってきたばかりであって、以下のいずれかの症状が出現している場合は、速やかに医師の治療が必要な場合があります。抗生物質および大量の点滴液による治療を受けた時期が早ければ早いほど、敗血症性ショックの生存確率は高まります。

次の徴候のうち1項目が当てはまるだけで敗血症性ショックと診断されます。

  • 皮膚の一部が変色している
  • 排尿量が著しく少ない
  • 混乱
  • 呼吸困難
  • 動悸がするまたは心拍数が速いなど、心臓機能が異常である
  • 体温低下による悪寒
  • 極度の脱力感、ふらつき
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原因とリスク

原因とリスク

敗血症は、あらゆる型の感染(細菌性、真菌性、またはウイルス性の感染)により、引き起こされますが、細菌感染は、多くの場合、患者の入院中に発生しています。敗血症は、一般的に以下の感染症から始まります:

  • 腹部や消化器系の感染症
  • 肺炎、気管支炎、または下気道感染のような肺感染症(敗血症症例の約25%を占める)(NHS)
  • 尿路感染症
  • 生殖器系感染症

年齢や敗血症に先立つ疾患などの特定の要因により、敗血症性ショックを発症するリスクを高めることがあります。この病態は、新生児、高齢者、妊娠中の女性、およびため、HIVや癌治療のため免疫系が弱体化している人において、特に頻繁に発生しています。さらに、次の要因により、敗血症性ショックを発症する可能性が高くなります:

  • 大手術や長期入院(細菌のリスクが増加する)
  • 糖尿病
  • 注射薬物使用
  • 既に非常に健康状態が悪い、集中治療室に入っている患者
  • 侵襲性デバイス(静脈内カテーテルや呼吸管など)を装着した患者
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診断

診断

敗血症の症状が既に出現している場合は、次のステップは、どのくらい感染が進行しているかを判断するために検査を実施することであり、多くの場合、この診断は血液検査により下されます。この種の検査は、以下の要因のいずれかが存在するかどうかを判断することができます:

  • 血液中の細菌
  • 低血小板数による凝固障害
  • 血液中の余分な老廃物
  • 異常な肝臓や腎臓の機能
  • 酸素の量が減少
  • 電解質不均衡

症状や血液検査の結果に応じて、医師が感染源を決定するために行なうかもしれないその他の検査には、以下があります:

  • 尿検査
  • 創傷分泌検査(感染しているように見える開放創がある場合)
  • 粘液分泌検査(感染を引き起こしている細菌の種類を調べる)
  • 脳脊髄液検査

上記の検査により感染源が明らかにならなかった場合は、医師は、次のいずれかを使用して、体内を視覚的に観察するでしょう。

  • X線を用いると、肺がよく観察できる
  • CTスキャン(別名、コンピュータ断層撮影)を用いて、虫垂、膵臓、または腸の領域で起こりうる感染症を観察する
  • 超音波を用いて、胆嚢や卵巣の感染を観察する
  • 磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging、略してMRI)を用いると、脊髄膿瘍などの軟部組織感染症を識別することができる
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治療

治療

敗血症は、診断と治療が早ければ早いほど、生存確率は高まります。敗血症と診断されたら、集中治療室(ICU)に入院して治療を受けることになるでしょう。医師は、以下を含む多くの薬剤を使用して、敗血症を治療します。

  • 感染症と闘う抗生物質
  • 血管作動薬(血管を収縮させ、血圧を高める働きがある薬剤)
  • インスリン(血糖値を安定させる)
  • コルチコステロイド(炎症を抑える)

大量の静脈内輸液脱水を投与し、脱水を予防し、血圧を高めます。呼吸人工呼吸器も必要になることがあります。膿で満たされた膿瘍を排出させる、感染した組織を除去するなど、感染源を除去するために、手術が必要となることがあります。

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長期

長期

敗血症性ショックは重篤な病態であり、症例の50%以上が死亡します(NHS)。敗血症性ショックに罹患して生存することができるか否かは、感染源、いくつの臓器が影響を受けているか、および、症状が出現後どのくらい迅速に治療を受けたかによって違ってきます。

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